【e-Learning】教材開発の基礎としてのインストラクショナルデザイン
【e-Learning】教材開発の基礎としてのインストラクショナルデザイン
Ⅰ はじめに
21 世紀の知識基盤社会における「学力」は「他者と協働しつつ創造的に 生きていく」ための資質・能⼒の育成である。そのために、授業では、他者と共に新たな知識を⽣み出す活動を引き出しつつ深い知識を創造させていく経験を、数多く積ませることが重要である。また、情報化や国際化が進み、社会が⼤きく変化する中で、学校、そして教師は様々な変化に直⾯している。児童・生徒に求められる学⼒の変化や授業でのICT活⽤など、教師はどう対応していけばよいのだろうか。本講座では「インストラクショナルデザイン」を⼿がかりに、教材開発の基礎としてのインストラクショナルデザインについて考えていく。
Ⅱ 授業の目的・ねらい
高度情報社会は新しい課題を世界にもたらし、新しい解を生み出せる人間を求める社会である。つまり、これからの社会は、一部の専門家があらかじめ有する「正解」を適用するだけで解決できるものではなく、問題を共有する者が知識やアイデアを出し合い、不完全にせよ解を出して実行する。そして、その結果を見ながら解とゴールを見直すことが求められている。このような課題に対して、社会全体が応えようとしている表れが、知識基盤社会、コミュニティ基盤社会への転換と進展、ICTの利活用である。知識基盤社会とは、新しい知識やアイデア、技術のイノベーションがほかの何よりも重視される社会である。そのイノベーションのために、他者とのコミュニケーションやコラボレーション(協働、協調)が重視され、 それらが効果的・建設的に行えるように、人と人を繋ぐコミュニティやICTの役割に注目が集まっている。
つまり、現在決まった答えのないグローバルな課題に対して、大人も子 供も含めた重層的なコミュニティの中で、ICT を駆使して一人ひとりが自分の考えや知識を持ち寄り、交換して考えを深め、統合することで解を見出し、その先の課題を見据える社会へと、社会全体が転換しようとしている。ここでは、その高度情報社会とそれに応じて求められる資質や能力について考える。
Ⅲ 授業の教育目標
教育情報とは、検索利用可能な形で集積され、流通される情報を第一義的なものと考え、狭義には学資教材情報を、広義には、教育研究情報や教育の管理経営の情報その他を含めて考えることが情報管理論的に妥当である。こうした教育情報のシステムは、すでに学術的には開発され、試行されているものがあるので、これを基準に、教育情報について体系的に考察する。
(1)「イ ンストラクショナルデザイン」を⼿がかりに、効果的・効率的・魅⼒的な授業づくりや教材開発について考える。
(2)21 世紀に求められる学⼒を育む新たな授業と評価を、背景や実践事例を紹介しながら考える。
(3)⽬標を分析して構造がわかると、評価規準ができる。⽬標の構造がわかるというのは、評価規準のなかで、重要度を決定することを考える。
(4)企業の教材開発の視点を考える。
(5)協働学習の⼿法の⼀つである「ジグソー学習法」を経験し、学習者⾃⾝で知識を統合して答えを出す学習活動過程について理 解を深め、その効⽤を考える。
第1講 インストラクショナルデザイン
亀井美穂子(椙山女学園大学・准教授)
1. 何を学ぶか
学習環境を最適化するための手法であるインストラクショナルデザイン(ID)の基礎概念を解説したものです。IDは教育の効果・効率・魅力を高めることを目的としており、学習目標と評価方法を事前に一致させる設計プロセスを重視しています。特に、分析・設計・開発・実施・評価という5つの工程からなるADDIEモデルが、教材開発の体系的な枠組みとして紹介されています。このアプローチを活用することで、ICTの導入や学習ニーズの変化にも柔軟に対応し、質の高い授業や教材を実現できると説いています。最終的には、学習者が意欲的に目標を達成できるようなシステム的アプローチの重要性を強調する内容となっています。
2. 学習到達目標
① インストラクショナルデザインとは何か説明できる。
② ADDIEモデルについて事例をあげて説明できる。
3. 研究課題
① ADDIEのプロセスを検討し、折り紙を折れるようになる教材を作成しなさい。
② インストラクショナルデザインが目指す効果的で効率的かつ魅力的な学習環境とは何か
③ 授業や教材開発において学習目標と評価方法の整合性を重視する理由は何か
④ 改善サイクルを繰り返すADDIEモデルはどのように質の高い教育を実現するか
4.プレゼン資料
【AIプレゼン】
5.映像
【AI映像】
6.テキスト
第2講 授業デザインの基本
生田孝至(岐阜女子大学大学院・教授)
1. 何を学ぶか
ハーバート・サイモンのシステムの科学を基盤とした、教育における授業デザインの理論的枠組みを解説しています。筆者は、人間が目的を持って創り出す人工システムの視点から、デザインを単なる専門技能ではなく、現代人の必須の教養として位置づけています。特に、対象の特性を示す状態記述と、目標達成の手段を示す過程記述の二つを相互に変換することが、複雑な問題を解決する鍵であると述べています。授業設計においても、生徒の目標状態とそこに至る学習過程を科学的に結びつけることが重要です。最終的に、データに基づいた未来のシナリオを構築し、動的に授業を改善していく姿勢が求められています。
2. 学習到達目標
① サイモンのデザインの考えをもとに、授業デザインを状態記述と過程記述から説明できる。
3. 研究課題
① 各⾃の授業を取り上げ、状態記述と過程記述で授業デザインを検討しなさい。
② サイモンのシステム科学は授業デザインの概念にどのような影響を与えましたか。
③ 状態記述と過程記述の相互作用は問題解決にどのような役割を果たしますか。
④ 「シンセティック(合成的)」な授業デザインとは何ですか?
4.プレゼン資料
【AIプレゼン】
5.映像
【AI映像】
6.テキスト
第3講 21世紀に求められる学⼒と学習環境
益川弘如(静岡大学・准教授)
1. 何を学ぶか
知識基盤社会である21世紀において、単なる知識の習得を超えた**「他者と協働して新たな知識を創り出す力」の重要性を説いています。著者は、情報を統合し活用する21世紀型スキルを育むために、従来の教師主導による「型」の訓練から脱却する必要があると指摘しています。具体的には、生徒が主体的に対話し、思考を深める「知識創造モデル」に基づいた授業設計と、そのプロセスを捉える変容的評価への転換を提唱しています。中学校の理科授業などの実例を通じ、ICT端末を活用して他者の意見を比較・吟味する活動が、資質や能力をいかに引き出すかを具体的に解説しています。最終的に、教育課程全体をこの「D型」の学習者中心モデル**へと変革していくことの必要性を論じた内容となっています。
2. 学習到達目標
① 21 世紀に求められる学⼒について説明できる。
② 資質・能⼒を引き出す授業の条件を説明できる。
3. 研究課題
① 知識習得モデルと知識創造モデルの違いを説明しなさい。
② 知識基盤社会で求められる21世紀型学力と、従来の知識習得モデルとの決定的な違いは何か。
③ 知識創造モデルの授業設計において、学習者の資質や能力を引き出すための条件とは何か。
④ 評価やカリキュラムを変容させることで、主体的かつ協働的な学びをどう実現すべきか。
4.プレゼン資料
【AIプレゼン】
5.映像
【AI映像】
6.テキスト
第4講 教材の分析と設計
久世 均(岐阜女子大学・教授)
1. 何を学ぶか
効果的な教育を行うための教材分析と設計のシステム的な手順について解説しています。まず、教育目標を構造化して評価規準を明確化する「目標分析」の重要性を説き、ブルームのタクソノミーなどの先行研究を紹介しています。次に、教授学習過程を一つの系として捉えるシステムズ・アプローチの視点から、効率的な学習の仕組みを提示しています。中心となるのはADDIEモデルと呼ばれるプロセスであり、分析から評価までを循環させることで継続的な授業改善を図る手法を説明しています。最後に、学習課題の性質に応じた課題分析の具体的な手法を分類し、体系的な教材開発の指針をまとめています。
2. 学習到達目標
① 何を教えるのか、そのための教材作成のあり⽅について説明できる。
② システム的な教材設計・開発の⼿順を5 つに分けて説明できる。
3. 研究課題
① あなたは、どのような場⾯でメディアの影響を強く受けていると思うか、また、どのような場⾯でメディアの影響をあまり受けていないと思うかグループで話し合って発表しなさい。
② テレビなどのCM は、専⾨家がなんとか視聴者をひきつけようとして創作した作品である。どんなCM が印象に残っているか。それは何故か。メディアの特性をどのように使っているか。グループで話し合って発表しなさい。
③ インターネットで、いくつかの教材を調べて、その教材の有効性を5段階で判定しなさい。そして、どのような要因でその判定結果になったかを、書きなさい。
④ 教材設計において目標を構造化し分析することは評価や授業設計にどう影響しますか。
⑤ 教授学習過程をシステムとして捉える際、内容の系列化にはどのような手法が存在しますか。
⑥ 学習者の実態に合わせて「目標の構造」をどう変化させるべきですか?
4.プレゼン資料
【AIプレゼン】
5.映像
【AI映像】
6.テキスト
7.資料
第5講 学習⽬標のデザイン
吉村希至(岐阜女子大学・准教授)
1. 何を学ぶか
効果的な授業設計の出発点となる学習目標の明確化について解説しています。執筆者の吉村希至氏は、目標を具体化することで教員間の共通認識が生まれ、授業改善や適切な評価が可能になると説いています。具体的には、学習者の能力を多角的に分類するブルームの教育目標分類や、学力の要素と関連の深いガニェの学習成果の5分類が紹介されています。また、単なる「指導と評価」に留まらず、目標を軸としたPDCAサイクルの重要性が強調されているのが特徴です。最終的には、これらの理論を活用して観察可能な行動目標を導き出すプロセスが示されています。
2. 学習到達目標
① ブルームの教育⽬標分類について、⾏動⽬標による例を取り上げて説明できる。
② ガニェの学習成果の5 分類について、具体例を挙げて説明できる。
③ 明確な学習⽬標について、具体的な単元において説明できる。
3. 研究課題
① ガニェの学習成果の5分類をもとに、各教科や単元を例にとって、グループで明確な学習⽬標を設定して発表しなさい。
② ブルームやガニェの分類体系は学習目標を明確化するためにどう機能しますか。
③ 明確な学習目標の設定は授業設計や評価の改善にどのような影響を与えますか。
④ 目標と指導と評価を一体化させるために必要な具体的プロセスは何ですか。
⑤ 誤答分析の結果をどのように授業改善へ繋げますか?
4.プレゼン資料
【AIプレゼン】
5.映像
【AI映像】
6.テキスト
第6講 教材開発のストラテジー
水谷泰三(株式会社 文溪堂)
1. 何を学ぶか
民間企業による教材開発の意義と戦略について、文溪堂の事例を交えて解説したものです。教師が自作するには多大な労力を要する教材を、企業が学習指導要領に基づき高品質に制作することで、日本の教育水準の維持や向上に貢献している現状を説明しています。教材は役割に応じて**「習得」「習熟」「評価」の三つに分類され、授業や家庭学習といった様々な場面で活用されるよう工夫されています。また、近年のICT(情報通信技術)の普及に合わせ、紙の教材とデジタル技術を融合させた新しい支援の形を提示しています。最終的に、企業は多様化する教育現場のニーズを汲み取り、課題を解決するソリューションを提供**する役割を担うべきであると結論付けています。
2. 学習到達目標
① 企業の教材開発の視点を説明できる。
② 企業の教材開発の⼯夫を具体的な例を挙げて説明できる
③ 企業の教材開発におけるストラテジーとは何かを説明できる。
3. 研究課題
① 同じ正答であっても問題によって正答率が異なるのは何故か、具体例を挙げてグループで考えなさい。
② プリント教材の⻑所と短所について、グループで話し合って発表しなさい。
③ 紙(アナログ)の教材とICT(デジタル)を組み合わせたり、連携させたりして新しい教材を、グループで話し合って考えなさ い。
④ ⼀⻫学習、協働学習、個別学習のいずれかで活⽤できそうなデジタル教材(タブレットアプリも可)を、グループで話し合って考えなさい。
⑤ 企業が教材開発を行う法的な根拠と社会的な意義は何でしょうか。
⑥ アナログ教材とデジタル技術を融合させる開発戦略はどのようなものですか。
4.プレゼン資料
【AIプレゼン】
5.映像
【AI映像】
6.テキスト
第7講 教材の開発とその活⽤
藤本清隆(サンメッセ株式会社)
1. 何を学ぶか
iPadを活用した看護技術学習用の多視点映像教材の開発と、その教育的効果について解説しています。この教材は、ベッドと車椅子間の移乗などの動作を複数のカメラ角度から同時に確認でき、学生が自ら見たい視点を選択できるインターフェースが特徴です。ネットワーク環境に左右されないようデータは端末内に保存され、巻き戻し機能や重要ポイントの表示など、自学自習を支援する機能が備わっています。実証実験後のアンケートでは、技術習得や理解度の向上において高い評価を得たことが示されました。筆者はこのシステムを理科の実験や体育など、他分野の教育にも応用できる可能性について言及しています。
2. 学習到達目標
① 多視点映像教材の開発とその活⽤について説明できる。
3. 研究課題
① 看護技術の多視点映像タブレット教材を使ってみて、他の教材への応⽤をグループで話し合って、その効果について考えなさい。
② 多視点映像技術を看護教育に導入することで、学習効果はどう向上しますか。
③ 看護分野以外で多視点映像教材を活用する場合、どのような展開が考えられますか。
④ 教材開発において、最適なカメラ配置や項目選定を行う際の基準は何ですか。
4.プレゼン資料
【AIプレゼン】
5.映像
【AI映像】
6.テキスト
7.資料
第8講 魅⼒ある授業をつくる
菊池真也(岐阜女子大学・特任教授)
1. 何を学ぶか
児童生徒が主体的に学びを追求する**「魅力ある授業」の創造について、教師が備えるべき資質と具体的な指導技術を解説しています。まず、ガニェの「9教授事象」という学習理論に基づき、導入・展開・終末の各段階における授業構成のあり方を社会科の実践例と共に示しています。また、教師に必要なスキルとして、効果的な発問や机間指導、授業を見える化する板書計画の重要性を説いています。さらに、子供側に求められる「聴く・話す・話し合う」力を育てるための具体的な指導事例や、学びを支える学習環境の整備**についても詳しく言及しています。これら多角的なアプローチを通じて、教師の指導力を高め、子供が「わかった」と実感できる授業づくりの指針を提示しています。
2. 学習到達目標
① 魅⼒ある授業をつくる教師の指導⼒について説明できる。
② ガニェの9教授事象について具体例をあげて説明できる。
3. 研究課題
① ガニェの9教授事象をもとに、魅⼒ある授業をつくるのにどんな授業展開をするとよいのかを具体的な教科名や単元名をあげ ながら、グループで話し合って発表しなさい。
② 魅力ある授業を構成する教師の指導力と三つの主要な能力は何ですか。
③ 教師が身に付けるべき指導技術と子供に求めるスキルは何か説明してください。
④ 「開いた発問」と「閉じた発問」の使い分けのコツは?
⑤ 思考を深める「中心発問」を作るための教材研究のコツを教えてください。
4.プレゼン資料
【AIプレゼン】
5.映像
【AI映像】
6.テキスト
第9講 学習意欲を⾼める
横山隆光(岐阜女子大学・准教授)
1. 何を学ぶか
学習者の意欲を向上させるための理論と指導法を体系的に解説しています。まず、興味関心に基づく内発的動機づけと、報酬などを目的とする外発的動機づけの違いを述べ、それぞれの教育的効果を分析しています。次に、授業設計の指針として、注意・関連性・自信・満足感の4要素から成るARCSモデルを提示し、具体的な支援策を紹介しています。さらに、子供向けの教育学であるペダゴジーに対し、大人の自主性を尊重するアンドラゴジーの概念を対比させ、生涯を通じた学びの在り方を論じています。最終的に、指導者がこれらの理論を授業の設計や振り返りに活用することで、学習者が主体的に課題を解決する力を養う重要性を説いています。
2. 学習到達目標
① 学習意欲を高める指導法について説明できる。
② ジョン・M・ケラーのARCS モデルについて具体的に説明できる。
③ アンドラゴジーをもとにして学校式教育から⼤⼈の学び⽀援について、その違いを具体的に説明できる。
3. 研究課題
① アンドラゴジーをもとにして、学校式教育から⼤⼈の学び⽀援について、その違いを具体的に5つあげて、KJ 法を使って、グループごとに分類し、説明しましょう。
② 各グループで、学習の動機づけの具体的な⽅法をあげて、ジョン・M・ケラーのARCSモデルのどの分類にあたるか分類しましょう。
③ 内発的動機づけと外発的動機づけは、学習者の行動や持続性にどのような影響を与えますか。
④ ARCSモデルの4つの側面は、魅力的な授業を設計するためにどう活用すべきですか。
⑤ ペダゴジーとアンドラゴジーにおける、学習者の自己概念や経験の扱いはどう異なりますか。
4.プレゼン資料
【AIプレゼン】
5.映像
【AI映像】
6.テキスト
第10講 協働的な学びをデザインする
尾関智恵(岐阜女子大学・非常勤講師)
1. 何を学ぶか
現代社会で不可欠な問題解決能力を養うための協働学習について、その理論的背景と具体的な実践手法を解説したものです。知識は他者との相互作用を通じて構築されるという社会的構成主義の考え方に基づき、単なる共同作業を超えた質の高い学びの重要性を説いています。具体的な授業デザインとして、アイスブレイクやブレーンストーミングといったワークショップ技法に加え、断片的な情報を統合する知識構成型ジグソー法が詳しく紹介されています。さらに、一人ひとりの多様な思考プロセスを尊重することの大切さや、ICTを活用した遠隔学習の可能性についても言及しています。最後には、教育現場で活用できる教材開発の拠点としてCoREFの取り組みを紹介し、教育者が実際に協働的な学びを設計するための指針を示しています。
2. 学習到達目標
① 協働学習の考え⽅を理解し実際に授業デザインできる。
② ワークショップの⼿法を5種類説明できる。
③ ジグソー学習について説明できる。
3. 研究課題
① 協働学習の⼿法の⼀つである「ジグソー学習法」を経験し、学習者⾃⾝で知識を統合して答えを出す学習活動過程について理解を深め、その効⽤を検討してみましょう。
② 現代社会において、一人だけの個別学習よりも協働的な学びが重要視される理由は何ですか。
③ 知識の社会的構成主義モデルに基づき、他者との対話が学習に与える効果は何ですか。
④ 知識構成型ジグソー法やワークショップの手法は、どのように能動的な学びを支援しますか。
4.プレゼン資料
【AIプレゼン】
5.映像
【AI映像】
6.テキスト
第11講 ICTの活⽤とその効果
久世 均(岐阜女子大学・教授)
1. 何を学ぶか
教育現場におけるICT機器の活用方法とその教育的効果について、文部科学省の実証事業に基づき解説したものです。タブレット端末や電子黒板を導入することで、児童生徒の学力や学習意欲、さらには教員の指導力が向上した具体例が示されています。特に、デジタルとアナログの複合メディアを組み合わせた学習や、受動的から能動的なアクティブ・ラーニングへの転換が強調されています。一方で、言語活動の質の確保や、思考力の育成と知識習得のバランス維持といった運用上の課題についても触れています。最終的には、ICTを単なる道具ではなく、学校が抱える課題解決の手段として効果的に授業デザインに組み込むことの重要性を説いています。
2. 学習到達目標
① ICT を活⽤した効果的な指導法について説明できる。
② アンケートやインタビューによる⾏動変容の調査について具体的に説明できる。
3. 研究課題
① ⼀⻫授業におけるメディアの活⽤と、個別指導におけるメディアの活⽤では、その学習形態は異なる。どのような学習が考えられ、学習環境に分けて、メディアの活⽤と学習形態について話し合って下さい。
② ICTを活用した教育は児童生徒の学力や学習意欲にどのような効果をもたらしますか。
③ タブレット端末と印刷メディアを組み合わせる複合メディア学習にはどのような利点がありますか。
④ 教育現場でICTを導入する際に直面する言語活動や授業デザインの課題は何ですか。
4.プレゼン資料
【AIプレゼン】
5.映像
【AI映像】
6.テキスト
第12講 授業を分析してみよう
齋藤陽子(岐阜女子大学・准教授)
1. 何を学ぶか
教員の資質向上に不可欠な授業力を磨くための、具体的かつ客観的な授業分析手法について解説しています。授業を単に眺めるのではなく、自己評価シートや多視点映像記録、インタビューなどの多様な資料を用いて、教育的意義を可視化することの重要性を説いています。分析手法は、発言頻度を数値化する量的分析と、教師の意図や個人の変容を追う質的なアプローチの両面から紹介されています。さらに、S-T分析やコミュニケーション分析といった専門的なフレームワークを用いることで、主観に頼らない授業改善のプロセスが示されています。最終的には、これらの記録と分析を積み重ねることが、教員としての専門性を高める自発的な研鑽に繋がると結論付けています。
2. 学習到達目標
① 授業記録の⽅法について説明できる。
② 授業分析の⽅法について具体的に説明できる。
③ マイクロティーチングの⽅法について説明できる。
3. 研究課題
① 授業改善のチェックリストをグループで作成しなさい。
② 教師の授業力を向上させるために授業分析が必要とされる理由は何ですか。
③ 客観的な授業分析を行うために収集すべき資料にはどのようなものがありますか。
④ 授業の全体像を把握するための量的分析と質的分析の具体的な手法は何ですか。
⑤ S-T分析やフランダースの分析法はどのように授業改善に役立ちますか?
4.プレゼン資料
【AIプレゼン】
5.映像
【AI映像】
6.テキスト
7.資料
第13講 教授・学習の理論と教育実践
久世 均(岐阜女子大学・教授)
1. 何を学ぶか
心理学の視点から教授・学習理論の変遷を概説した教育学のテキストです。まず、目に見える行動の変化を重視する行動主義と、思考プロセスや心的構造の変容に焦点を当てる認知主義の対比が示されています。続いて、学習者が自ら知識を組み立てる構成主義から、他者との協働を重視する社会的構成主義への発展が詳しく解説されています。最終的に、これらの理論は現代のデジタル学習や対話型教育の基礎となっており、状況に応じて最適な理論を選択する柔軟な姿勢が重要であると結論付けています。教育者が学ぶ側の主体性をどう捉えるべきか、その歴史的かつ理論的な枠組みを体系的に学ぶことができます。
2. 学習到達目標
① 教授学習に関する基本的な理論を具体的に説明できる。
② ⾏動主義と認知主義の2つの学習論の区別を説明できること。
3. 研究課題
① ⾏動主義的学習論と認知主義的学習論、構成主義的学習論に対応した教材や課題(問題)を作成し、グループで協議をしなさい。
② 行動主義から社会構成主義への変遷で学習者の役割はどう変化しましたか。
③ 行動主義と認知主義における学習の定義と評価基準の違いは何ですか。
④ 社会構成主義が提唱する他者との協働は学習にどのような影響を与えますか。
⑤ プログラム学習は行動主義の考えをどう具体化したものですか?
⑥ 行動主義が抱えていた具体的な課題は何ですか?
⑦ 現在のeラーニングには行動主義がどう活かされていますか?
4.プレゼン資料
【AIプレゼン】
5.映像
【AI映像】
6.テキスト
第14講 授業⼒の向上
各務友浩(岐阜県教育委員会・指導主事)
1. 何を学ぶか
現代の教育現場において教員に求められる資質や能力の向上について多角的に解説しています。特に、時代の変化に即応しながら自律的に学び続ける「学び続ける教員像」の重要性が強調されており、高度な専門知識や実践的な指導力の必要性が説かれています。また、ICT活用の指導力に関する具体的なチェックリストが示され、教材研究から情報モラルの指導まで幅広いスキルが定義されているのが特徴です。教員には個人の能力だけでなく、地域や同僚と連携する組織的な対応力も求められており、理論と実践を往還する研修の在り方が提案されています。最終的には、教員自らが探究心を持ち、生涯を通じて自己研鑽に励む姿勢が、子供たちの模範となる教育の基盤であると結論付けています。
2. 学習到達目標
① 教育委員会が必要とする資質・能⼒について説明できる。
② 資質・能⼒を⾼めるための校内研修の⽅法を実践できる。
3. 研究課題
① ⾃分の資質・能⼒について強み、弱みを分析し、グループで弱みを強みに変える校内研修を提案し計画を⽴てなさい。
② これからの時代に求められる「学び続ける教員像」を構成する主要な資質能力は何ですか。
③ 専門職としての教員が授業力向上と新たな課題解決を図るための協働の在り方は。
④ 教員が「理論と実践の往還」を実現するための研修方法には何がありますか?
4.プレゼン資料
【AIプレゼン】
5.映像
【AI映像】
6.テキスト
第15講 教師の成⻑
生田孝至(岐阜女子大学大学院・教授)
1. 何を学ぶか
教師の成長と発達を「養成」「採用」「研修」という三つの重要な段階からなる長期的なプロセスとして解説しています。養成段階では、単なる知識の習得にとどまらず、学習者のつまずきや指導法を体系化した「教えるための専門知」を築くことが求められます。採用段階においては、各地域が求める教師像に基づき、専門知識や対人能力などの資質を多角的に評価する仕組みが重要です。さらに、定年まで続く研修段階では、経験を通じて培われる言語化しにくい「暗黙知」が、成長を支える鍵となります。特に授業実践において、自身の認知と技術のズレを自覚し、安定した状態を打破して新たな課題に挑み続けることが、教師の技能熟達には不可欠であると結論付けています。
2. 学習到達目標
① 教師の成⻑を、養成―採⽤―研修の過程で説明できる。
② 教師の技能発達を認知と技術の統合で説明できる。
3. 研究課題
① ⾃分の教育技術を振り返り、課題として何があり、それを乗り越えるためにどうするか、について書いてみよう。
② 教師が養成から採用、研修を経て成長する長期的な過程はどのようなものか。
③ 専門的な知識と授業実践における暗黙知は教師の成長にどう影響するか。
④ 授業の認知と技術の統合、および安定状態の打破は技能熟達にどう関わるか。
⑤ 自己成長を支える「オン・ゴーイング法」の具体的な仕組みとは。
4.プレゼン資料
【AIプレゼン】
4.映像
【AI映像】
6.テキスト
Ⅳ レポート課題
課題1 21 世紀に求められる学⼒について論述しなさい。(A4用紙1枚程度)
課題2 ブルームの教育⽬標分類について、⾏動⽬標による例を取り上げて論述しなさい。(A4用紙1枚程度)
Ⅴ アドバイス
課題1解説 第3講参照
課題2解説 第5講参照
Ⅵ 科目修得試験:レポート試験
Ⅶ テキスト
- 教材開発の基礎としてのインストラクショナルデザイン (テキスト)
『教育情報研究』 岐阜女子大学、2017
Ⅷ タキソノミーテーブル(教育目標の分類体系:タキソノミー)
タキソノミーテーブル(教育目標の分類体系:タキソノミー)インストラクショナルデザイン
教材作成(例)







